ばねの端面研削について
ばねの端面研削とは?基本から理解しよう
ばねの製造には、端面を「研削」する工程が欠かせません。
「研削」とは、ばねの端面を削り取る作業で、寸法の精度やばねの特性を高めるために行われます。
今回は「研削」と「研磨」の違いから、実際の端面研削のプロセスについて詳しく見ていきましょう。
「研削」と「研磨」の違いとは?
- 研削: 材料の表面を削り取って形や寸法を整える作業。高速で回転する砥石や超砥粒ホイールを使用し、比較的粗い仕上がり。
- 研磨: 表面を滑らかにする最終仕上げの作業。細かい傷や凹凸を取り除き、美観や機能性を向上。
どちらも表面加工ですが、求められる精度や仕上がりの滑らかさに違いがあります。
ばねの端面研削/研磨の目的
ばねの端面を研削する目的は複数あります。
例として、ばねの特性を向上させたり、部品への摩擦を減らすことが挙げられます。
また、端面が平らであれば、ばねが傾くことなくしっかりと座ります。
端面研削が必要なばねと必要でないばね
線径1mm以下の小さなばねでは、研削が必要ないこともあります。
これは、小さなばねが変形しやすく、研削の際に力がかかりすぎてしまうことが理由です。
しかし、近年の製品の小型化により、小さなばねでも端面研削が求められるケースが増えています。
JIS規格における端面研削の基準
JIS規格では、ばねの端面を3/4巻分研削し、厚さは線径の1/4程度にすることが推奨されています。
ただし、ばねの形状や使用状況によって削り方は変わるため、あくまで目安です。
まとめ:精度向上のためのばね端面研削
ばねの端面研削は、その機能や精度に大きく影響する大切なプロセスです。
もしご興味があればお問い合わせもご検討ください。製品の特性に合った加工を提供します。