圧縮ばねの成形機~高精度生産の秘密~
ばね製造に欠かせない「圧縮ばねの成形機」。技術が進化した現在では、以前の機械から大きく進歩し、高精度で複雑なばねが作れるようになっています。
圧縮ばね成形機の進化:旧モデルから最新モデルへ
圧縮ばね成形機は、以前はクラッチやギアを使った複雑なメカ式が主流でした。
しかし現在はサーボモーターや減速機を搭載し、CNC制御が可能な最新モデルが活躍しています。
この進化によって、ばねの成形はより正確で高速に行えるようになり、今では多品種小ロット・高品質型のばねも生産が可能です。
最新成形機と旧成形機の違い
旧型の成形機は、機械的な構造が複雑で、作業効率や精度が限られていました。
しかし、CNC制御により段取り時間の短縮も実現され、形状や寸法の異なるばねの生産もスムーズに対応可能です。今やばね成形機は、高精度かつ柔軟な設計対応ができるものへと変貌を遂げました。
圧縮ばねの成形要素:線送りとツール成形
圧縮ばねの成形は、「線送り」と「ツール成形」という2つの重要な要素によって行われています。
線送りの精度がばねの品質を左右する
「線送り」は、線材を加工部に送り出す作業のことです。
ばねの展開長(ばねが解けた状態の長さ)は、線送りの量によって決まります。
この精度がばね全体の精度を左右するため、現代のばね成形機では、線送りの正確さを確保するための工夫が多数施されています。
ツール成形の精度がばねの耐久性を決める
もう一つの要素である「ツール成形」は、ばねの形状を正確に仕上げるための工程です。
ばねは、その金属が持つ反発力を利用して成形されるため、材料に合わせたツールを用意し、最適な状態で加工することが求められます。
成形精度が保たれることで、ばねの強度や耐久性も大きく向上します。
コイリングとは?~線材をコイル状に加工する工程~
この「線送り」と「ツール成形」の2つの要素を組み合わせて、線材をコイル状に加工する工程が「コイリング」です。
コイリングが安定して行われることで、テーパーバネや樽型バネなど、さまざまな形状の圧縮ばねも効率的に製作可能です。
CNC制御による自由な形状成形
旧型の成形機では製作が難しかった複雑な形状も、CNC制御の導入で自由自在に成形できるようになりました。
特に、コイルピッチやばねの密着巻きなど、精密な加工が求められる場合でも、CNC制御のもとで確実に行えます。
これにより、使い手の要望に沿ったばねの生産が一段と容易になっています。
最新のばね成形機での作業風景
現代のばね成形機には、操作の簡素化と高精度の両方が求められています。
送りローラーで線材を正確に制御し、画面操作で送り量を微調整するなど、作り手の技術が活かされる場面も多くなっています。
これにより、1本ピンや2本ピンでのコイル成形など、ばねの種類に応じた様々な加工が可能です。
作り手の技術が試される場面も
最新の機械は、CNC制御により正確な成形が可能ですが、ばねの特性を引き出すための調整やツールの選定は、依然として職人の腕が求められる場面です。
CNC化によって、作り手の技術や経験がそのまま仕上がりに反映されるようになり、作業の責任も大きくなりました。
まとめ
圧縮ばね成形機の進化により、ばね製造はより精密で柔軟な対応が可能になりました。多様な形状や小ロットのばねを効率よく作るためには、高精度な線送りとツール成形の調整が欠かせません。
CNC制御の導入により、以前は難しかったばねの成形が簡素化された一方で、作り手の経験や技術もますます重要視されています。
圧縮ばね成形の現場では、日々こうした技術と経験が活かされ、高品質なばねが生産されています。
もしばね成形についてご興味があれば、ぜひ当社の技術者にご相談ください。