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特注ばねの試作時に気をつけたい3つのポイント

               

特注ばねを注文する際、試作数量からスタートするケースはよくありますが、スムーズな製作を進めるためには、いくつかの注意点があります。ここでは、試作品を注文する際に確認しておきたい重要なポイントを3つご紹介します。

1. 製品情報だけでなく使用状況も伝える

ばねの試作を依頼する際に、設計情報や仕様だけでなく、実際にばねが使用される製品や用途も伝えておくことが重要です。

ばねの製作会社は、使用される製品についての情報を得ることで、設計における潜在的な課題や改善点を事前に提案できるため、最適なばねを提供しやすくなります。

具体的に伝えておくべきポイント

  • 製品の用途と動作環境:どのような環境や条件でばねが使われるのかを伝えることで、より適切な設計が可能になります。
  • 希望する納期と予算:試作品を急いでいる場合は、対応可能かどうか事前に確認しましょう。納期や予算の目安も合わせて伝えることで、製作側が調整しやすくなります。

2. 公差の範囲を確認する

試作品を依頼する際、設計通りの寸法で製作するのは理想的ですが、実際には微小な誤差(公差)が発生します。

この公差を管理することで、製品が機能を維持しやすくなります。

ばねの場合も、使用上問題ない範囲での公差を設定することが大切です。

公差の基準と確認方法

ばねの公差はJIS規格に基づいて設定されることが多いため、事前にこの基準を確認しましょう。

ばねの設計者は、使用上問題がない範囲で公差を調整し、試作の精度を高めるようにしています。

また、初めて依頼する場合は、メーカーに適切な公差範囲を相談するのも一つの方法です。

3. 試作と量産の違いを理解する

試作品を発注する際に注意しておきたい最後のポイントは、試作と量産の違いです。

試作と量産では、製造方法や納期、コストに違いが生じることが多いため、これを把握しておくことが重要です。

製造方法の違い

試作では小型の半自動機が使われることが多く、量産では全自動の機械が使用されるケースが一般的です。

そのため、試作段階では実現可能な設計が、量産時には難しい場合もあります。

量産を見据えて試作を行う場合は、あらかじめメーカーと相談し、製造方法の違いによる影響を考慮することが大切です。

納期と単価の違い

試作の方が量産よりも取り回しがよく、納期は短くなりがちですが、単価は試作品の数量が少ないために高くなります。

試作段階での単価を把握し、量産でのコストダウンが期待できるかどうかも確認しましょう。

まとめ

特注ばねの試作には、細やかな確認事項が求められます。

製品情報だけでなく使用環境や公差設定、量産を見据えた製作方法などをあらかじめ確認しておくことで、スムーズで満足のいく試作品の製作が可能になります。

ばねの製作について不明点があれば、メーカーに相談し、納得のいく製品づくりを目指しましょう。