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ばねの検査業務ってどんなことをするの?~基礎からわかる検査の流れ~

               

ばねを発注しているけれど、実際にどのような検査が行われているのかご存じない方も多いのではないでしょうか?

この記事では、ばねの検査について、わかりやすく解説します!

ばね検査の基本ってどんなこと?

ばねの「検査」とは、簡単に言うと製品が図面通りに製作されているかを確認する工程です。ばねの検査項目は多岐にわたり、たとえば「材質」「線径」「外径」「巻数」「自由長」「荷重」などがあり、ばねの種類に応じて測定項目も増えます。

製品が公差の範囲内で仕上がっているかを確認するのが大切なポイントです。

また、「公差」だけではなく、製品の見た目にも注意が必要です。変形や傷がないか、油の跡がついていないか、角を丸めた際に残るバリがないかなど、ばねの耐久性や機能性に影響する部分もチェックします。

手作業での検査と使う機械

手作業での検査では、まず「ノギス」という計測器で寸法を測ります。しかし、この作業は思っているよりも難しいものです。計測する位置や力の加減で数値が変わるため、一定の精度で測るには経験が必要です。

また、目視検査も重要で、製品表面のわずかな傷や変形が見逃されないよう、集中して行います。

ノギスでの計測の難しさ

ノギスは外径や厚みの測定に便利な器具ですが、測定器にばねを挟む位置や力加減によって数値が変わることがあります。

私も初めのうちは先輩社員と数値が違うことが多く、位置や測り方のコツをつかむまで大変でした。

ばねの検査ではこうした小さな工夫と丁寧な作業がとても大事です。

機械を使った検査方法

手作業の検査に加え、「投影機」や「荷重試験機」を用いることで、より詳細な検査を行います。

投影機での測定

「投影機」は製品に光を当ててその影を映し出し、厚みや幅、角度を測る機械です。

影を拡大することで、肉眼で見えない細かい部分の寸法も正確に確認できます。特に複雑な形状や規格が細かく設定されている場合には、この投影機が欠かせません。

荷重試験機での強度検査

「荷重試験機」はばねの荷重を測るための機械です。

ばねを押したり引っ張ったりして、その後に元の形状へ戻ろうとする力を確認します。

これにより、ばねが図面通りの性能を発揮できるかどうかをチェックします。

検査を通過したばねが信頼を築く

こうした手作業と機械検査を通じて、厳格にチェックされたばねが出荷され、お客様のもとに届きます。

製品一つひとつの細かな品質管理を積み重ねることで、ばねの精度と耐久性が保たれ、信頼を築くことができます。

まとめ

ばねの検査工程では、寸法・外観・荷重など多くの項目がチェックされます。

また、今後もコラムを通じて、ばねについての基礎知識をお届けしていきますので、ぜひご覧ください!