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ばねを守るための表面処理方法とその効果

               

ばねの耐久性や耐腐食性を高めるための「表面処理」についてご紹介します。ばねは長く使われる機能部品ですから、表面の保護は非常に重要です。

いくつかの代表的な表面処理方法とその特徴について、わかりやすく解説していきます。

亜鉛メッキでばねを腐食から守る

亜鉛メッキは、ばねの表面に薄い亜鉛層を形成することで、金属が錆びるのを防ぐ一般的な処理方法です。

亜鉛層の上にクロメートというコーティングが施されることが多く、これにより耐食性がさらに向上し、ばねの色が特徴的になります。

亜鉛メッキはコストを抑えられるため、広範囲で使われる方法です。

均一なコーティングが可能な電着塗装

電着塗装は、ばねを腐食や摩耗から保護するために、金属表面に塗料を均一に付着させる方法です。

ばねと塗料に電気を流し、塗料がばねの表面にしっかりと付くようにします。

電着塗装は、オイルテンパー線といった水素脆化に敏感な素材のばねにもよく使用され、耐久性を高める効果があります。

見た目と保護を兼ねる黒染め

黒染めは、ばねの表面に黒色の酸化皮膜をつくる処理です。

この処理により、ばねに視覚的な魅力を持たせつつ、多少の腐食防止効果も得られます。

他の表面処理ほどの耐食性はありませんが、黒い色合いを生かした製品でよく使われます。

高い耐摩耗性を誇るクロムメッキ

クロムメッキは、ばねの表面を非常に硬いクロム層で覆う方法で、摩耗や傷からばねをしっかりと守ります。

また、クロムメッキのばねは耐腐食性も高く、長期間にわたって機能を保てます。

ただし、コストが比較的高いため、予算に余裕がある場合に適用されることが多いです。

まとめ:用途に応じた表面処理の選択が重要

それぞれの表面処理は、ばねの耐久性やコストに影響を与えます。

亜鉛メッキは安価で効果的な耐腐食性を提供し、クロムメッキは高い耐摩耗性と耐腐食性を備えています。

ばねの表面処理を選ぶ際には、使用環境や予算をしっかり考慮することが大切です。

どの処理が最適か分からない場合は、ぜひ当社にご相談ください。